中国人民銀行の幹部が独自のデジタル通貨は「もう準備ができたと言える」と述べた。中国ファイナンス40フォーラムでの発言を上海セキュリティーズニュースが10日に報じた。
この幹部によると、中国人民銀行は5年の研究のすえブロックチェーンを使うデジタル通貨の開発に成功。「土地が大きく人口が多い複雑な経済」に対応するため、中国人民銀行と商業銀行という2つの階層からなる運用システムを持つことになるという。2つの階層システムによって、普及率をあげて商業銀行の間でのイノベーションも促進する狙いがあるそうだ。
また、開発済みのデジタル通貨は、「小規模で頻繁に経済活動を行う小売業者」にとって使いやすいようにデザインされている。
既報の通り、中国人民銀行はフェイスブックの仮想通貨リブラをライバル視しており、リブラのホワイトペーパー発表の後、「デジタル通貨の開発を加速する」と発言していた。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版